みなさんこんにちは。
Kateです。
この記事を見ている方は、「吃音をお持ちの方」もしくは「周りに吃音者がいる方」のどちらかと思います。
中等症の吃音である私の実体験などを赤裸々に公開し、少しでも「吃音」に理解のある世の中になるよう発信をさせていただきます。
最後まで見ていただけると幸いです。
目次
これまでの症状
頭の中では言いたいコトはまとまっているけど、なぜか口から音が出ない。。
吃音を抱えている方の大半は、常にこの現象と戦っているのではないでしょうか。
私も常に戦っています。
これまでを振り返ると、吃音が出てきたのは小学生の頃です。
小学校では国語の時間に必ずと言っもいいほど、音読の時間がありますよね。席順などで段落や句読点刻みで、クラスの全員が読むあの時間。地獄でした。。。
地獄だった理由は、吃音は定型文を読むことが苦手であることが理由としてあると思います。
自分の出番が近づくと、どこを読むのかわかってきます。最初の1文字目が自分にとって言いやすいのか言いにくいのか。
これで全てが変わってきます。
1文字目が言いやすい文字だと、それさえ言えればあとは勢いで言えてしまう。
逆に、言いにくい文字だと、いきなりどもっとりタイミングを取るなど、変な”間”ができてしまいます。
音読の授業はただでさえ静まり返った雰囲気なのに、「え?大丈夫?」みたいな雰囲気を経験したことがある方は多いのではないでしょうか?
中学生の頃も、そこまで意識はしていませんでしたが今思い返せば、どもりがありました。
吃音が顕著に表れだしたのは、高校生からです。
このころから、「あれ?おかしいぞ?」と違和感を覚えるようになったことを鮮明に覚えています。
症状としては、これまで同様に言いたいことが口から音として出ていかない。
高校生ともなると、大衆の前で発表する機会・意見を伝える機会が圧倒的に増えます。
口から音を出す単純な作業であることはわかっているのに、それができない。
呼吸をするぐらい単純なことができない自分自身を疑うようになりました。
「私は病気なのか?」と。
逆に大学生時代は、目立った吃音の症状はありませんでした。
これがまた不思議。高校生に比べて自由な時間は増え、ストレスは軽減されていたことも関係しているかもしれません。
だけど、理系に所属していたこともあり、発表に機会はより一層増えました。
ですが、そこまでどもることもなく学会も発表できていたと思います。
現在の症状
現在社会人3年目になり、会社の雰囲気や仕事の進め方が掴めてきたのですが、
最近、吃音がさらにひどくなっている気がします。
なんの緊張感もなく、PC作業をしているだけなのに、下半身が固着する感覚があります。
この症状は、吃音以外に社会不安障害も含まれている気がします。
特に膝とふくらはぎに無意識に力が入る感覚です。
この症状については、別途メンタルクリニックに行き診察を予定しています。
私生活での弊害
私生活でも支障が出ています。
家族や気の知れている友人との会話でも、どもりまくります。
周囲には、吃音のことを赤裸々に話し、理解してもらっています。
おかげで、お互いストレスなく理解しながら接することができており、私としてはとても助かっています。
会社員としての弊害
私は、技術職として会社に勤めています。
仕事内容は、製品の市場サポートです。
当然、ユーザー様へ出向いて製品の説明などの対応をする機会があります。
初対面の方と話す機会もあり、どもらないか常に緊張しています。
社内では、昨年末に上司と年次の近い先輩に吃音であることを打ち明けました。
これまでの私の言動を見てきていましたが、「まさか!」と驚かれる一方、「そー言えばどもるときあったね。」と少し気にかけてくれていたようです。
理解をしてもらい、ユーザー様への訪問機会を減らしてもらうなど配慮をしていただいています。
最近の悩み
やはり最近の一番の悩みは、下半身が固着する感覚です。
これは吃音はとは別問題かもしれませんが、副作用ではないかと推測しています。
克服できるのか?
吃音で通院している病院では、克服よりも「どもらないしゃべり方の習得」がうってつけだと言われています。
吃音の方は完全克服するケースも少なくないそうですが、自分なりの工夫を取得することが克服への近道だそうです。
現在の取り組み
現在は、毎晩発声の練習をしています。
練習内容は、50音の1語ずつを、息を吐くようにゆっくりと発生する方法です。
喉の声帯が緊張状態になり、声帯を震わせることができないことが原因のようです。
吃音を治す薬や、これといった治療方法も現在は無いようで、発声での練習が効果的なようです。
現在、トレーニングの為定期的に通院していますので、私のトレーニング方法や改善していく過程を発信していきます。
配慮してほしいこと
言葉に詰まったり、どもったりすることが多々あります。
それは、日によって波があり、1日の中でも波があります。
身の回りの吃音持ちが言葉につまった時は、言いたそうなことを汲み取っていただき、
~~~ってことだよね?と、質問をするのではなく、AorBのように、YESかNOで答えられるような聞き方をしていただけると、すごく助かります。