みなさんこんにちは!
Kateです。(Twitter:@kate_thx)
こんな方におすすめ
- 吃音で悩んでいる方
- 周りに吃音症の人がいる方
こんな私も社会人になりはや3年。
徐々に仕事にも慣れ、任せてもらえる案件も増えてきました。
しかし、私の仕事柄・職種から取引先に出向きお客様へ製品の紹介やトラブルの対応などでコミニュケーションを取らなければならない機会が多々あります。
吃音を抱えている方は、「話している最中に吃ったらどうしよう」と考えてしまう場面は多いと思います。
特に、初対面の人と初めて会話する際はなぜか怖さを覚え、心臓の鼓動が早くなったり足が震え出したりすることもあると思います。
(↑私はよくなります。)
出張が多く初めての方と話す機会が多くなった私の吃りにくくなる対処法をご紹介したいと思います。
吃音は個人差があるので、全ての方に当てはまることは無いかもしてませんが、吃音中等症の私で効果があったので
多くの方には効果はあるかと思います。
この方法は完全に自己流で習得した対処法になります。
目次
①やはり第一印象が大事
やはり『第一印象』はとても大事だと日々感じます。
これは相手の立場になって考えるとよくわかると思います。
一発目の挨拶や笑顔など、「こいついいな」と相手に思わせることで、その後に多少どもっても第一印象と天秤にかけた時第一印象が勝つ傾向です。
逆に、一発目から暗い雰囲気で挑みガッツリどもってしまった場合、「こいつ大丈夫か??」と相手へ不安を煽ってしまいます。
私は、どもってしまうことを前提に日々の生活を送るようにしています。
入社して間もない時に先輩の同行で多くのお客様へ訪問しましたが、「新入社員です」と自己紹介した際に、色々と質問攻めに会うことが多々ありました。
新人ブランドに興味を持ってくださることはとても嬉しいし自分自身のことを伝えたい気持ちはすごくあるのに、どもって抽象的な回答になってしまうことが多かったです。
第一印象をよくすることで、吃音をカバーすることは十分にできます!
②聞き返されないよう、なるべく大きな声で
『聞き返される』ことは、吃音持ちにとってフラストレーションが溜まるコトだと思います。
「第一印象」と少し被る部分はありますが、ワントーンあげてなるべく大きな声でハキハキと発言することが良いです!
吃音持ちにとって、同じことを繰り返し言わなければいけない行為はどもりが発揮しやすくなってしまいます。
数秒前までは言えたことが、聞き返されることで何故か言えない。こんな経験をした人は少なくないと思います。
言いやすい音や言葉なら良いのですが、言いにくい音や言葉、自分の中でのタイミングが合わない時、沈黙の時間ができて空気が悪くなったことが何度もあります。
少し前の私も、自信が無いような弱々しい声で発言していたと友人からよく言われます。
そんな時は同じ意味を持つ違う言葉で回避することが多いですが、そもそも聞き返されないように大きな声でハキハキと発言すれば一回で伝えることができます。
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③あらかじめ資料などを用意してしまう
伝えたいことをあらかじめノートや資料にまとめ、相手に可視化できる状態にしておくコトで自分自身の発言が言葉足らずでも正確に伝えることができます。
少しだけ事前準備が必要ですがこの対処法はとてもオススメで、私はプライベートも含め常に取り入れています。
事前に何を相手に伝えたいのかわかっている状況は多くあると思います。
伝えたいことを箇条書きで文字に起こしたり図や表を用いて、相手に読んで・見て、目から自分が伝えたい情報を取り入れてもらうことです。
私はお客さんに何かを伝えたい時、図と箇条書きの文を用いることが多いです。
このようにすることで、図や文字を指差しながら説明や発言をすることで相手には耳と目から情報が入るのでどもっても聞き返されない程度の情報を与えることができます。
質問などで準備していないコトが来た時でも、慌てずにノートを使って説明するコトをオススメします。
ノートに書くほどでもない情報でも、いきなり発言してどもるよりスムーズにその場を対応することができます。
私はこれをプライベートでもよく使っています。
親や彼女から質問され「今日吃りそうだな。。。」と思った時は、広告の裏紙とペンを素早く持ってきて、文字と絵で説明をするようにしています。
また、新幹線に乗った時乗車券をもらって帰りコレクションすることを1つの趣味にしているのですが、改札で乗車券を持って帰りたいことを駅員さんに伝える必要があります。
乗車券が「無効」のスタンプを押してもらいために『切符を記念に持って帰りたです』ただこれだけを伝えれば良いのに、言いづらい時があります。
そんな時は、スマホのメモ帳アプリに
『持って帰りたい。ハンコもらう。」
と書いた画面を見せながら吃りながら伝えています。
改札の駅員さんのいるレーンは後ろが並んでいることもあるので、どもっても伝えたいことを可視化して最小限の時間で対応してもらうようにしています。
④ジェスチャーを多く取り入れる
身振り手振りで、伝えたいことを体現する方法です。
自分自身の言葉だけではどもって言いたいことも十分に言えないまま言葉足らずになってしまうことも多々あると思います。
手話までとは言いませんが、ジェスチャーで体現することもオススメです。
私は発言している時、両手を動かしていることが多くなったと自分でも思います。
相手に目から入る情報を与えることで、言葉足らずでもジェスチャーが情報量を補ってくれます。
⑤どもる可能性があることを事前に伝えてしまう
これは初対面の方にいきなり伝えることは難しいかもしれませんが、一番理解を得られる方法です。
吃音を抱えている人は珍しくなく、100人に1人と言われています。
貴方の身の回りにも、会話をしている時にどもっている人はいると思います。
「吃音症でどもることがあるかもしれません」と相手にあらかじめ伝えることで、間があいたり・言いづらそうにしていても寛大な心で受け止めてくれます。
私も何度か初対面でカミングアウトをしたことがありますが、変な目で見られたり軽蔑されたことは無く、むしろ興味をもたれ、
・どんな症状なのか?
・何が言いにくいのか?
など、聞かれることもありました。
「吃音」の言葉だけ知っている人が多く、症状のことについて伝えると
自分の周りにもどもっている人いるなぁ。吃音症なのかな?
と派生して、理解を得やすいこともありました。
意外と、カミングアウトすることも悪くは無いです。
まとめ
症状の程度は違えど、吃音は100人に1人が抱えている一種の障害です。
人口の1%が同じような悩みを抱えていると考えると、珍しくはない症状です。
吃音を持っている方は、「どもりそう」「どもったらどうしよう」と考えることは多いと思います。
発言や伝えることを回避するのではなく、遠回りになっても『どうすれば伝わるか?』を意識すると気持ちが楽になると思います。
吃音は有効な治療薬・治療法が確立されてなく、言語聴覚士に相談しても「自分次第!」と遠回しに言われた経験があると思います。
克服する人も多いですが、吃音と付き合う人生になる方も多いことが現状です。
この世の生き物で「言葉」を話すことができるのは、人間だけです。
逆に考えると、人間もどこかのタイミングで「言葉」を習得したと考えることができます。
「話せることが普通」ではなく、「話せることが特殊」と考えてみてはどうでしょうか。
どもることは決して恥ずかしいことではありません。
前向きに自分のペースで・自分のスタイルで吃音と共存して行きましょう!
ではまた!